CASE STUDY 株式会社サンリツ 様

クラウド型WMS「COOOLa」が工数削減と作業ミスゼロを実現!
複雑な倉庫管理も可能に 

サンリツ様は、梱包から輸送、保管まで、企業の物流を多くの局面で支えています。業務量の増加や、さらに精度の高い管理が必要になったことからクラウド型WMSを導入。具体的にどのような課題があり、どのような導入効果があったのか、ご担当者の方にお話をお伺いしました。

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株式会社サンリツ

設立:1948年3月27日
本社所在地:東京都港区港南二丁目12番32号
代表者:代表取締役社長 三浦 康英
主な物流拠点:横浜、成田、京浜、他
事業内容:梱包及び包装、トラック輸送、倉庫保管及び荷役作業、保税及び通関業務、航空輸送及び海上輸送手配、他

創業来70年、梱包、運輸、倉庫の3事業を柱とし、調達から販売まで一気通貫で企業の物流業務を支援してきたサンリツ様。近年はAIやロボットなど最先端技術を活用した物流DXを推進。省人化や省力化を進めると同時に、SDGsに貢献する「環境にやさしい物流」を目指しています。

ご担当者:
株式会社サンリツ
管理本部 情報システム部 井垣 翼様

より複雑な管理を効率的に行うためクラウド型WMSの導入を検討

———COOOLaを導入いただく前にも、WMS(倉庫管理システム)を使われていたとお聞きしましたが。

もう10年以上前になりますが、パッケージタイプのWMSを購入し、オンプレミス(以下、オンプレ)形式で導入・活用していました。当初、特定の荷主様向けの入出庫や在庫管理を目的に導入したもので、取扱量が多かったため、紙などを使った手作業での管理ではとても追いつかなかったというのが理由でした。しかし対象の業務の終了と共に、一度そのWMSパッケージを手放す形になりました。

上記の業務以外では、基本的には目視による確認と表計算ソフトを使用してデータを管理していたのですが、再度WMSによる管理が必要な業務が開始することから、再導入を検討しました。

———具体的にどのような理由で新たにWMS導入を検討されたのでしょうか。

以前と同様に取扱量が多くなることに加えて、ロットやシリアルでの管理が増えること、また、複数の商品を組み合わせて別商品として扱う、「組み合わせ商品」が多いために、さらに管理が複雑になることから、表計算ソフトでの管理では難しいのではと判断しました。さらに、荷物のチェックなどの作業をハンディターミナルで行えるようになるので、手作業よりも作業が効率化するだろうということも期待していました。

以前のWMSはオンプレ環境で使っていましたが、適用していた業務が予定より早期に終了し、原価償却できませんでした。そのような経験から、今回はサブスクリプション形式で利用できるクラウド型のWMSを検討し、その中で候補の1つとして浮上してきたのが今回導入したCOOOLaでした。

ノンカスタマイズでさまざまな業務に対応する
オールインワンWMSの「COOOLa」を採択

———他社のWMS製品と比較して、COOOLaがどの点で優れていると感じられましたか。

多くの観点で比較しましたが、まず、COOOLaはノンカスタマイズの状態でも多くのことが実現できる点が評価できました。また、先ほど触れた「組み合わせ商品」の管理機能は、他のWMSではほとんど備わっていない点もCOOOLaを採択した理由となりました。さらに通常のWMSではあまりサポートされていない「棚卸し」作業に関しても、COOOLaを利用することで効率的に行うことができます。このように、物流管理や作業に必要な機能がオールインワンの形で詰め込まれているところが魅力でした。

———ブライセンの対応力はいかがでしたか。

システム的なことはもちろんなのですが、営業の方のスピード感や対応力が素晴らしかったこともCOOOLa選択の理由でした。見積もりや提案の依頼をしても、その都度すぐに答えが返ってきますし、コミュニケーション力も高く、お互いの考えを共有しながらプロジェクトを安心して進めていくことができました。また、我々の「こう言う風にやりたい」という要求に対して、いかに標準機能を活用して、なおかつ理想に近い方法で実現できるのか、さまざまな的確なアドバイスを頂いたこともとても心強かったですね。

COOOLaが作業ミスを抑制し作業効率を向上、
荷主様からのリアルタイム状況確認も可能に

———COOOLaは、具体的にどのように運用されていますか。

主な対象業務は、医療機器メーカー様向け業務で、医療機器類を病院やメーカーなどに発送する際の入出庫管理に活用しています。その他、精密機械関連の業務でも活用しており、相模原(神奈川)と成田(千葉)、上田(長野)の現在3カ所の物流拠点でCOOOLaを導入しています。中心となるのは「GLP ALFALINK相模原」(※)で、同施設は日本最大級の規模の最先端物流拠点です。初期導入の準備期間は1カ月ほどしかなく、通常の工程を踏んでいてはとても間に合わないスケジュールでしたが、ブライセンさんから早期立ち上げに関するさまざまなアドバイスをもらい、非常に短期間で立ち上げることができました。

立ち上げ後も特に問題なく業務は順調ですが、医療機器では特に管理を厳重にする必要があります。中には同じような名称で製品自体も似ており、しかも品番の下2桁だけ違う、といったようなケースもあります。荷姿もほぼ差がないのですが、ピッキング作業にCOOOLaを活用することで確実にチェックでき、間違いを防ぐことができています。また、指定のロットやシリアルで出荷する場合が多いので、これも気を遣う作業ですが、同じくCOOOLaを活用して効率良く進めることができています。

※「GLP ALFALINK相模原」 https://www.glp.com/jp/alfalink/sagamihara/

———COOOLa導入によってどのような効果が現れていますか。

まず、オンプレでは不可能だった、遠隔からのリアルタイム監視ができるようになったことでしょうか。従来は倉庫外の荷主様へは、デイリーで入出庫や在庫データを送付するという運用が多かったのですが、クラウド型のCOOOLaを導入したことで、いつでもリアルタイムで荷主様が状況を確認できるようになったのが大きな効果と言えます。

また、今まで手作業で行っていた既存の業務でも、COOOLaを活用することでロケーションの管理ができるようになり、課題となっていた「物を探す作業」が不要になりました。また棚卸し作業もCOOOLaで完結できるので、全体として工数削減や出荷ミス抑制などの効果が現れています。まだ稼働して数カ月ですが、COOOLaを適用している業務でのミス発生はゼロ。棚卸し作業は従来の18時間から4時間と、4分の1以下に抑えることができています。

自動ピッキングや自動計量など今後もさらに物流DXを推進

———今後のCOOOLaをどのように活用していきたいとお考えですか。

今後、物流DX推進の一環として、ロボットを使った自動ピッキングの実現を計画しています。COOOLaならロボットなどの外部連携にも対応しているので、COOOLa連携による自動ピッキング実現に向けて今後期待しています。また、上記とは少し違った視点ですが、今後ビッグデータの活用も視野に入れています。COOOLaは、BIツールなどのビジネスインテリジェンス機能や、ABC分析、KPI分析などのデータ分析機能も備えているので、それらの機能を活用しながらビッグデータ活用を進めていきたいと考えています。

———今後の物流DXの方向性について教えてください。

今回のCOOOLa導入によって、先ほどの荷主様向けの情報開示に加えて、倉庫内でもリアルタイムの進捗状況を大型モニターに映し出すなど、社内外での情報の可視化と共有が進んでいます。

例えば、物のサイズや重量の測定・記録のために、現在計量装置で測ったものを手作業で書き込んだり入力したりしていますが、装置に乗せるだけで計測したデータを瞬時に発注番号と紐づけできるような装置の導入を検討中です。また、作業データを可視化させて、進捗管理・生産性管理を実施しております。このデータとCOOOLaの作業データ・在庫データを組み合わせ分析する事でデータに基づく業務改善を目指しております。

当社ではロボットの活用やデータ可視化などに続いて、さらに物流DXを推進していく方針です。

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