ハンディターミナル(HTT)とは
ハンディターミナルとは主に、倉庫作業に使われ物流業界で業務用として取り扱うことのできるハンディサイズ作業端末のことです。近年では物流業界ではなく製造業・メーカー企業の自社内の物流でも扱われることが多くなってきました。別名“ハンドヘルドターミナル”とも呼ばれていますが一般的にはハンディと呼ばれることが多いです。バーコードやQRコードの読み取り機能やテンキーが搭載されており、無線通信やUSB接続でサーバーとのやりとりをおこないます。倉庫などで使用されることを前提としている為、落としても壊れないように頑丈に作っており、長時間作業を行えるよう長時間バッテリーが搭載されています。
ハンディターミナルの導入が進んでいる理由
物流業界・製造業・メーカーではハンディターミナルの導入が進んでいるのが現状です。
なぜここまで導入が進んでいるのかご紹介します。
冒頭でもお伝えしましたが政府が推進する働き方改革の影響が大きいと思われます。加えて人手不足による現場で稼働できる人数が少なくなってきており、少ない人数でも現場を回さなければならない。しかし一方で扱う物量も確保しなければいけない。この状況下では従来の作業の無駄を徹底的に省く必要があります。そういった背景もあり、ハンディターミナルの導入が進んできました。
ハンディターミナルを使うメリット
では具体的に導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか?
・ヒューマンエラーの削減
ハンディターミナルを導入することで期待できるメリットの1つとしてはヒューマンエラーの削減です。従来の入出荷作業や在庫管理は人の手作業や目視に頼ることが多く、どんなに気を付けていてもヒューマンエラーが起こりがちです。特に入出荷時の検品やピッキング作業の際には商品とリストの照合を目視で行うケースが多く、商品の間違いや個数間違いが発生しがちです。そこにハンディターミナルを導入することで入荷予定リストなどに表示されたバーコードと異なる商品を読み込んだ時点で商品違いがあればその場で気づくことができるためヒューマンエラーの削減が可能になります。
・リアルタイムでの在庫状況の把握
ハンディターミナルを活用し入出荷作業を行うことで読み取った情報を在庫管理システムや倉庫管理システムにリアルタイムで反映することが可能になるので、従来の手作業で紙に記入してExcelに転記する作業時間の削減につながります。また情報を転記する際のミスを減らすこともできるので在庫のズレが生じにくくなり、棚卸し作業の時間も半分以下になったという企業様もいらっしゃいます。
次にハンディターミナルとWMSを導入するとどういう効果が期待できるのか解説します。
ハンディターミナルとWMSを導入する効果
・作業時間の短縮
ハンディターミナルを用いたバーコードスキャンにより、商品情報の入力が一瞬で完了します。手動での入力と比べて大幅に時間が短縮され、作業スピードが向上します。
・ピッキングの効率化
WMSは最適なピッキングルートを提案します。これにより、作業者が倉庫内を無駄に歩き回ることなく、効率的にピッキングを行うことができます。
・リアルタイム更新
在庫情報のリアルタイム更新: 商品の入出庫時にハンディターミナルでバーコードをスキャンすることで、WMSが在庫情報をリアルタイムで更新します。これにより、在庫の正確な状況が常に把握できます。
・正確性の向上
バーコードスキャンによる自動データ入力により、手動入力に伴う誤りが排除されます。例えば、商品の品番や数量の入力ミスがなくなります。
・検品作業の精度向上
出荷前の検品作業においてもハンディターミナルを使用することで、正確な出荷が保証されます。
・在庫の可視化
WMSは商品の保管場所を正確に記録・管理します。これにより、必要な商品を迅速に見つけることができ、在庫管理の精度が向上します。
まとめ
今回はハンディターミナルでのピッキング作業の改善方法について紹介しました。
ブライセンのクラウド型WMS「COOOLa」は、基本機能とオプション機能が充実しているほか、柔軟なカスタマイズ性を有しており、汎用性と拡張性を両立した使い勝手の良い、思い通りのWMS運用と業務効率化を実現します。使いやすく見やすい画面も好評です。ぜひお気軽にお問い合わせください。