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入荷作業・入庫作業を効率化する方法をご紹介します

2017.12.15

倉庫業務・管理

生産拠点や仕入先から発送された商品が倉庫に到着することを「入荷」と言い、入荷した商品を倉庫に受け入れする作業全般を「入庫」といいます。倉庫に商品が在庫されていく大変重要な作業です。
この入荷作業や入庫作業で商品や数量、ロットなどの情報を間違えるようなことがあると倉庫内の在庫の信頼性が著しく信用できないものとなってしまいます。
しかし、ミスも起こりやすい業務ですので、効率化してミスを減らす取り組みが重要になります。以前は、手作業で行っていることが多くありましたが、最近では、倉庫管理システム(WMS)のハンディーターミナルを使用した効率化が図られていることも多いです。この記事では入荷作業や入庫作業の効率化する方法や、WMSを使ってどのように効率化できるのかをご紹介します。

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倉庫業務における入荷作業とは

倉庫作業における入荷作業とは、商品が倉庫に到着した際に行う業務です。入荷作業として商品の受け取りから検品、データ入力などを行うことで在庫の正確な把握が可能となるのです。また、正確な在庫情報は、迅速な出荷対応を支え、欠品や過剰在庫を防ぐことができるため、結果的に入荷作業は全体の物流効率を高め、企業の信頼性を向上させる重要な作業なのです。

入荷から入庫までの作業

一般的には、以下の2つの作業があります。

・入荷検品

到着した商品を検査します。
商品にキズがついていないか等、状態をチェックし、倉庫に受け入れしてよいかを判断します。
また、事前に入荷予定データをいただいた上で商品、数量、ロットを確認します。
この作業においては以下のような問題点があります。

  • 入荷予定をもらえない、入荷予定と実際に入ってきた商品や数量が異なることもしばしばあります。これによって正しい入荷予定を確認するなどの手間が発生することになります。
  • 紙のみの運用では、既に入荷済みの入荷予定と間違えて突合させてしまうことがあります。
  • 商品にバーコードがついていない場合、人の目で判断することで間違った商品を登録してしまうことがあります。

・入荷棚入

入荷検品で受け入れた商品の格納場所(ロケーション)を決定します。
この作業においては以下のような問題点があります。

  • どの棚に入れたか、いつ入れたかわからなくなることがあります。そのため、手書きで棚に商品や数量を書いた紙を貼っておくことがあり、手間がかかります。
  • 冷蔵商品を間違えて常温の倉庫に入れてしまう。商品ごとに適切な温度帯での保管が重要になります。
  • サイズ違いの商品を同じ棚に入れてしまい、出荷時に間違って出荷してしまった。

このような問題点を、倉庫管理システム(WMS)を導入することで防ぐことが出来ます。

入荷作業のよくある課題

ここからは入荷作業におけるよくある課題をご紹介します。

・検品ミス

検品ミスは入荷作業時に起きやすい課題です。商品の数量や品質を確認する際に、誤った情報を記録してしまうことで、在庫管理に大きな影響を及ぼし、後々の業務効率の低下に繋がります。特に大量の商品が一度に入荷される場合、短時間で正確な検品を行うことは難しいため、システムによる効率化が必須です。

・ロケーション管理

ロケーション管理も課題の一つです。限られた倉庫スペースに対して効率的に商品を配置することが在庫管理の基本ですが、ロケーション管理が適切にできていないと入荷後にスペースが不足していて入庫することができないといった問題が発生します。そのため、保管効率を向上させる必要があります。

・作業スタッフの教育不足

作業員の教育不足も無視できません。作業員の経験やスキルが不足している場合、ミスが増えるだけでなく、作業効率も低下します。そのため、長期的な視点で効率化を考えるのであれば、初期段階での教育が重要な取り組みになります。

倉庫での入荷作業・入庫作業を効率化するポイント

倉庫業務の中でも入荷作業・入庫作業を効率化するポイントをご紹介します。

効率化ポイント1.倉庫内の整理整頓

業務スペースが整理整頓されていないと、無駄な動きやミスに繋がります。
作業効率化のために必要なスペースを確保し業務が無駄なく行えるようにしましょう。作業用具を整理整頓して位置を決めることで、どこにあるのか探す必要がなくなり、業務効率化に繋がります。
また、整理整頓は従業員の安全のためにも重要なポイントですので、5Sと呼ばれる「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」をルール化できるとよいでしょう。

効率化ポイント2.業務マニュアルの作成・ルール化

入荷作業・入庫作業を効率化するためには、一定のシステムやルールを作り、やり方を統一することが重要です。どの商品がどこに配置されるか、どのように分類されるかなど、明確な基準を設けましょう。それによって、作業時の迷いや場所を探す時間がなくなり、効率化、作業品質の標準化に繋がります。

効率化ポイント3.ロケーション管理の最適化

ロケーション管理とは、棚などの保管場所に番号を割り振って管理することです。
これにより、どこに何があるのかが誰でも分かるようになるため、商品を探したりあちこちに動くことなく、最短で入荷・入庫作業ができるようになります。また、教育コストの削減や保管スペースの効率化にも繋がるため、物流業務全体でメリットがあります。

【関連コラム】
倉庫におけるロケーション管理とは?

効率化ポイント4.定期的なレビュー

入荷作業・入庫作業の効率化は、一度実施したら終わりではありません。定期的に作業状況をレビューし、問題点や改善点を見つけ出し、さらに最適なやり方を探っていく必要があります。
導入した方法を、現場のやり方や商材に合わせて改善することで、入荷作業・入庫作業をさらに効率化できるようになるのです。

効率化ポイント5.WMS(倉庫管理システム)の活用

WMS(倉庫管理システム)は、入荷・入庫に限らず倉庫内の作業全般を効率化できるシステムです。
入荷時には商品の場所・数量と簡単に記録することができるので、手動での管理ミスの防止に繋がります。また、バーコードによる検品もできるので、目視での作業と比べると大幅に作業効率を上げることができす。倉庫業務の改善には、WMSは欠かせないツールと言えるでしょう。

クラウド型WMS COOOLaで出来ること

  • COOOLaでは入荷予定を画面からの登録だけでなく、CSVファイルでの取込も行うことが出来ます。
    予定が変更になった場合も修正が容易で、より正確な情報を維持することが出来ます。
  • 入荷予定の進捗ステータス管理を行っています。
    既に入庫済みの入荷予定リストを使用してもエラーとなり、間違うことはありません。また、予定リストの出力管理も行っているため、未出力の予定リストだけを出力することもできます。
  • バーコードラベル発行用のデータ出力が出来ます。
    入荷予定をもとに出力することで必要な商品、数量分のラベルの発行が可能です。
  • 商品の突合はハンディターミナルを使用することで、人の目による見間違いなどがなくなり正確に行うことが出来ます。
  • 棚入れをすると「入庫かんばん」を出力することが出来ます。
    商品情報やロット、入庫日、数量やバーコードが印字されているため、棚に何が入っているか一目瞭然です。
  • 商品、ロケーションそれぞれに温度帯が設定できます。
    商品を温度帯が異なるロケーションに棚入れしようとするとエラーとなるため、異なる温度帯への格納ミスがなくなります。
  • ロケーションには単一商品のみと設定により変えることができるため、見た目で判別しにくい紛らわしい商品を同じロケーションで格納できないようにすることができます。

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