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誤出荷(出荷ミス)の原因と対策を解説

2018.04.02

倉庫業務・管理

倉庫業における日々の出荷業務の中で、一番あってはならないことが誤出荷・出荷ミスです。
誤出荷や出荷ミスが起きると、再発送やお客様からの返送などの損害が発生します。最悪の場合は、荷主からの信頼を失い、倉庫契約の解除にもなりかねません。

今回は、誤出荷を引き起こす要因のうち、特に多いパターンについて倉庫管理システム(WMS)がどのような対策・役割を果たしているのかを見て行きましょう。

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誤出荷(出荷ミス)の種類

誤出荷(出荷ミス)と一口に言ってもその種類は様々です。ミスの種類を知ることが対策の一歩目ですので、まずはどのようなミスがあるのかを見ていきましょう。

(1)商品を間違える

誤出荷を引き起こす要因で多いのは、作業員の不注意による商品の間違いです。
色違いやサイズ違いなどが特に起こりやすく、似ている色の取り間違いなどがあります。
これを防ぐためには、ピッキングした商品が「本当に該当する商品なのか?」「数量は間違っていないか?」など、細部まで目視で確認しなくてはならないため、作業員の負担がとても大きくなります。

(2)数量を間違える

数量の間違いも誤出荷を起こしやすい要因の一つです。数量の間違いは以下のケースが該当します。

  • 同じ商品を複数購入した時の数え間違い
  • 1個と1ケースなどの単位の間違い
  • 密着しやすい商品を2つ取ってしまう

こちらも人力で防止するには、一つ一つの作業を細かく気にしなければならないため、作業負荷が大きくなります。

(3)発送先を間違える

「お客様に別のお客様の納品書を送ってしまい、クレームを受けてしまった・・・」という経験はないでしょうか?
個人情報や金銭に関わる納品書や振込票は、特別な注意が必要です。しかし、出荷件数が増えていくと同時に帳合作業も増えていくため、誤発送のミスの発生率が高まります。また、上記の商品や数量のミスも発生しやすくなります。
これを防ぐためには、2重~3重チェックなど人によるチェックを増やすことが考えられますが、人を増やすことによる人件コストや、作業効率低下の問題がでてきます。

(4)出荷作業の漏れ

商品を出荷することができなかった時は、この出荷漏れに該当します。注文された商品全てが出荷できていない、または複数注文されていて一部の商品が出荷できていなかった、というケースがあります。

(5)帳票の入れ間違い

納品書などの帳票を入れ間違ってしまうケースです。商品が届いていても、納品書が急ぎで必要だった、ということもあるため帳票類も正確に確実に入れる必要があります。

誤出荷(出荷ミス)の原因

ここに挙げたような誤出荷(出荷ミス)はなぜ起きるのでしょうか。ここからは、誤出荷(出荷ミス)が起きる主な原因をご紹介します。

(1)人的ミス

人が手作業で行うために起きるミスです。操作ミスや誤った商品のピッキングなど多岐にわたり、誤出荷(出荷ミス)の原因のほとんどが人的ミスと言っても過言ではないでしょう。疲労や注意力の低下によって起きるため、この人的ミスを努力や仕組みで解決するのは非常に困難です。そのため、以下に機械化・自動化を図れるかが重要になります。

(2)教育不足

教育不足もミスが起きる要因です。業務マニュアルが整備されていないためベテランスタッフしか仕事が回せない、または適切な教育体制が用意できていない、といったケースが該当します。しっかりと業務マニュアルを整備し、ミスを防止するためのポイントが周知することで、業務の標準化、品質向上に繋がります。

(3)業務環境が悪い

業務環境が整っていない場合も、ミスが起こりやすくなります。例えば倉庫の整理整頓が不十分で商品が見つけにくい、または誤った商品が混入しやすい状態になっていると、ピッキングミスにより誤出荷(出荷ミス)が起きてしまいます。そのため、業務環境を整備することもミスの防止には有効なのです。

誤出荷の対策方法

誤出荷は顧客満足度の低下や個人情報の流出にも繋がるため、対策が必要です。
誤出荷対策としてWMSの導入がおすすめです。WMSを導入することでどのように対策できるのかをご紹介します。

(1)数量や商品の間違えの対策

WMSでハンディターミナルを使用すれば、商品のバーコードに直接あてるため、商品や数量を間違えることがなくなり、作業員の負担を大幅に軽減できます。また、ロットの確認もできるため先入れ先出しの徹底にも繋がり、廃品の削減になります。

(2)発送先の間違いの対策

WMSではピッキングだけでなく、最終チェックとなる「出荷検品」という2つのチェックによって、ミスを防ぐことができます。システムによるチェックのため工数の削減することができ、作業効率の改善にもつながります。

【関連コラム】
倉庫内業務を効率化するには?改善方法をご紹介

誤出荷対策にクラウド型倉庫管理システム(WMS)の
「COOOLa」ができること

「COOOLa」は、現場主義を徹底追及して開発したクラウド型倉庫管理システム(WMS)です。
誤出荷対策に優れたCOOOLaの機能をご紹介します。

(1)引当処理

COOOLaでは、引当順を外部設定できる仕組みを持っており、お客様のニーズに合わせた引当順を設定することができます。また、細かなロット指定での引き当てができるため、お客様の様々な要求にも対応することができます。

(2)ピッキングリスト作成

COOOLaでは、以下の3種類のピッキングリストを用意しています。

  • トータルピッキングリスト
  • オーダピッキングリスト
  • 配送先別ピッキングリスト

業務に応じたピッキングが可能です。
また、「納品書」・「後払振込票」・「ピッキングリスト」を1枚の用紙にまとめた一体型帳票にも対応しており、仕分け時の帳合作業の必要もなく、仕分けミスの心配もありません。

(3)ハンディターミナルによるピッキング

COOOLaではハンディターミナルを用意しております。
実際の商品バーコードをあてることで、商品の間違いを防ぐとともに、ロットの確認もできるため、「先入先出」を徹底することができます。

(4)ハンディターミナルによる出荷検品

COOOLaでは「伝票」・「商品」のほかに、「納品書」・「送り状」もバーコード検品の対象とすることができます。商品も含め、これら全てがスキャンされない限り検品完了にならないため、仕分けミスを確実にチェックできます。

(5)トレーサビリティ

COOOLaでは在庫情報にロット、入荷日単位に固有の「インストアコード」を持たせています。
在庫引当からピッキング、出荷検品に至るまでこの情報がついて回るため、出荷した商品に問題があった場合でも、同じロットの商品を誰に送ったのか、いつ入荷されたものなのかを確認することができます。

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