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WMSの使い方とは?利用シーンと機能をご紹介

2024.04.18

システム

物流業界では政府が促す、「働き方改革関連法」が遂に4月から厳格化され、より一層業務効率化を求められています。物流2024年問題はトラックドライバーだけの問題だけでなく荷物を預ける物流倉庫側にも避けては通れない事象です。これまでは入出荷作業が遅延してもトラックドライバーの方が待機をすることでやり過ごすことができていました。しかしこれからは残業時間に上限が設けられてしまう為、トラックが待機することが出来ず、予定通り出荷できない世界がやってくるかもしれません。
今回のコラムでは このような2024年問題の解決にも繋がるWMS(倉庫管理システム)を使った業務効率化についてご紹介します。

そもそもWMSとは??

WMSとは「Warehouse Management System」の略で、日本語では「倉庫管理システム」と呼ばれています。主に倉庫内の物流業務を管理し、円滑化するためのシステムです。
具体的には商品の在庫管理や入出荷管理、仕分、加工、保管、ハンディターミナルを用いた入荷検品棚入など、一連の倉庫内物流業務を管理する機能が備えています。
WMSを活用することで、倉庫内業務の効率化を実現することができます。
ここからは3つ(入荷作業・ロケーション管理・出荷作業)の利用シーンに分けて機能などをご紹介できればと思います。

入荷作業

生産拠点や仕入先から発送された商品が倉庫に到着することを「入荷」と言い、入荷した商品を倉庫に受け入れする作業全般を「入庫」といいます。倉庫に商品が在庫されていく大変重要な作業です。
これまでは目視で数を数えて手作業で紙に記入すること多くありましたがそれだと数え間違えや記入ミス・漏れが発生してしまい、倉庫内の在庫状況が正しく把握できなくなってしまう為、近頃ではWMSとハンディターミナルを導入し、業務効率化を図ることも増えてきました。
WMSを活用し、倉庫に入荷される予定の商品情報をあらかじめ登録しておいて、実際に入荷された商品との照合などを行うことで商品や数量の間違いなどを防ぐことが可能です。また入荷実績をWMS上で確認することが可能なので今まで紙で管理してきた入荷実績を探す手間や紛失などのリスクからも守ることができます。

ロケーション管理

倉庫内におけるロケーションとは荷物の保管場所を示す住所を表しています。一般的には「列/連/段」でロケーションを振ることが多くなっており、A列の手前から3番目の棚の下から3番目であれば「A-03-03」のように表記します。

ロケーション管理を適切に行うことには多くのメリットがあります。

第一にコスト削減です。
ロケーション管理を適切に行うことで無駄な在庫や資産の過剰保管を防ぐことに繋がり保管コストの削減に繋がります。

第二に作業効率の向上です。
ロケーション管理を適切に行えていない場合、どこに何がいくつあるのかを把握することが出来ず、作業効率が下がってしまいます。

ロケーション管理を適切に行うことで物を探す時間が少なくなり作業効率の向上に繋がります。またロケーション管理を適切に行うことで商品の管理場所が分かりやすくなるためピッキングミスを防ぐことにも繋がります。

WMSを導入することで今までExcelでは実現できなかった管理方法をすることも可能です。
ブライセンのWMS「COOOLa」では最大5階層のロケーション(建屋、階層、列、連、段)設定が可能なのとExcelでは管理の難しかったフリーロケーションに加えて「特定商品のみ棚入可能」、「不特定の1商品のみ棚入可能」と用途に合わせた設定が可能です。
また「温度帯」設定をすることで異なる温度帯への棚入れを防ぐことも可能です。

出荷作業

物流工程の中でも出荷作業は重要な役割を担う工程です。ここでミスを犯してしまうとエンドユーザーに間違えた荷物が送られてきてしまったり、そもそも荷物が届かなかったりしてしまうので慎重に作業を行う必要があります。

出荷作業とはただ荷物を送りだすだけでなく、倉庫内ではピッキング、検品、納品書や領収書の発行、梱包、発送手配、トラックへの積み込みなど複数の作業が関わってきます。それ故にミスが発生しやすく、生産性が落ちやすいと言われています。
特に倉庫内で発生しやすいミスとしては商品間違い、商品数間違い、セット品(同梱物)の間違い、発送先の間違いの4つが良く挙げられます。ミスの原因としてはやはり人の手作業によるヒューマンエラーが多いとされており、2重、3重のチェックをしている企業などもあるようです。
近頃では手作業に頼らず、WMSとハンディターミナルを導入して出荷作業を行う企業が増えてきました。WMSにてピッキングリストを作成し、ハンディターミナルを片手にバーコードを読み込むだけで、品物の情報と正確な位置を把握することが出来ます。
該当する棚に行き、ピッキングする際に商品のバーコードを読み取ることで同時に検品も可能です。仮に違う商品のバーコードを読み取った場合は警告が出るようになっている為、商品の間違いや個数の間違いは激減するでしょう。

ブライセンのWMS「COOOLa」では、セット品(同梱物)の間違いに関してはセット品(Aセット=商品B+商品C)といった細かい指示出しや同梱物の封入条件(注文商品・定期回数など)を細かく設定することも可能です。
COOOLaは送り状発行機能も備えているので納品書と送り状の名寄せ作業の大幅な削減や送り状の貼り間違いを未然に防ぐことが可能です。

いかがでしょうか。今回はWMSの使い方と利用シーン別に一部機能を紹介しました。
ブライセンのクラウド型WMS「COOOLa」は、基本機能とオプション機能が充実しているほか、柔軟なカスタマイズ性を有しており、汎用性と拡張性を両立した使い勝手の良い、思い通りのWMS運用と業務効率化を実現します。
使いやすく見やすい画面も好評です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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