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WMSの機能とは – 入荷管理や出荷予測などを紹介

2023.08.10

システム

EC事業の拡大や業務効率化のために、WMSを導入する企業が増えています。しかし、WMSの導入を検討しているけど、「何ができるのか分からない」「どの機能がどう役立つのか分からない」といったお悩みはないでしょうか。
今回は、WMSの基本となる様々な機能をご紹介しますので、導入のご参考にしてみてください。

WMSの機能とは?

WMSとは

WMSとは、倉庫の中で行われる業務全般の管理ができるシステムです。入出庫に伴う在庫管理、納品書の作成などの倉庫内業務の効率化、人的ミスの防止、出荷速度の短縮が期待できます。さらにロケーション管理による保管効率の最適化など、物流業務を大きく改善することができます。

WMSを導入するメリット

・人的ミスの削減

倉庫作業を人手で行う場合、どうしても一定のミスは起きてしまうため、時間のロスや無駄なコストがかかってしまいます。しかし、倉庫管理システムを導入することでハンディターミナルとバーコードで作業ができるため、作業精度が向上によるミスの削減、業務効率化に繋がります。

・在庫状況の可視化による最適化

倉庫管理システムは在庫数をデータ化することができるので、余剰在庫の早期発見が可能です。また、賞味期限管理や先入れ先出しも管理できるため、これまで発生していた商品ロスを削減することも可能です。

・機会損失の防止

倉庫管理システムによって出荷状況をデータ化できると、どの時期に発注が多いか、という需要予測が立てやすくなります。そのため、リアルタイムで反映される在庫情報を見ながら、需要予測をもとに最適な在庫量を保つことができるようになるのです。

WMS(倉庫管理システム)とは?機能やメリット・デメリット、導入のポイントまで徹底解説

WMSの主な機能

WMSに基本的に搭載されている主な機能をご紹介します。

入荷管理機能

倉庫に入荷される予定の商品情報を登録し、実際に入荷された商品との照合などを行います。

・入荷予定取込機能

入荷予定取込機能は商品の入荷予定情報をWMSに取り込むための機能です。商品の種類、数量、予定日、バッチ番号、ロット番号などが送られてくるため、入荷予定取込機能によって、倉庫内のロケーションを適切に割り当て、入荷準備をすることができます。

・入荷予定登録機能

入荷予定登録機能は、取り込んだ入荷予定情報をもとに、WMS内で正式に入荷予定を作成・登録します。この作業により商品が倉庫に到着する前に、どのような商品がいつ入荷するのかが明確になり、倉庫スタッフが入荷業務を効率的に行うための準備をすることができます。

・ 入荷検品棚入機能

商品が倉庫に到着したら、入荷検品棚入機能を使って、商品の品質や数量を確認し、入荷予定の情報と照合します。この機能により誤った商品の入荷を防ぎ、在庫の正確性を保つことができます。

・入荷実績照会機能

入荷実績照会機能は、実際に入荷された商品の詳細情報を確認するために使用します。この機能を通じて、倉庫スタッフは入荷した商品の種類、数量、状態、格納場所などの情報が照会できます。

出庫・出荷機能

倉庫から出荷する指示を出したり、履歴の照会、在庫引当などを行います。

・出荷指示取込機能

出荷指示をWMSシステムに取り込む機能です。取り込んだデータに基づいて、出荷に必要な商品のピッキングや出庫準備を行うための指示を生成します。

・出荷指示照会機能

システム上で出荷指示の詳細を照会するための機能です。確認できる情報には出荷先、出荷予定日、商品の種類や数量などがあり、この情報を元にロケーションや人員配置の調整を行います。

・在庫引当・取り消し機能

在庫引当機能は、出荷指示に基づいて、WMSは在庫から必要な商品を引き当てる機能です。この在庫引当により倉庫内の商品を確保することができます。取り消し機能は、何らかの理由で出荷がキャンセルされた場合や間違いがあった場合に、引き当てた在庫を取消し、再び引当て可能な状態に戻すことができます。

・送り状問い合わせ取込/照会機能

配送業者からの送り状情報をWMSに取り込み、照会するための機能です。この機能により出荷された商品の配送状況を追跡し、顧客への情報提供や、トラブル時の迅速な対応が可能になります。

・ピッキング取消機能

ピッキング取消機能は、ピッキング作業中や作業完了後に、何らかの理由でピッキングを取り消す必要がある場合に使用する機能です。これにより、ピッキングした商品を再び在庫に戻したり、別の出荷指示に割り当てたりすることができます。

・出庫実績照会機能

出庫実績照会機能は、出庫された商品の詳細を確認するための機能です。どの商品がどの数量で、いつ、どの出荷先に向けて出庫されたかなどが確認できます。出庫実績を照会することで、在庫数の正確な把握、出荷作業の精度の確認、顧客への正確な情報提供ができるようになります。

ハンディターミナル

在庫管理やピッキングをハンディターミナルで行うことができます。

・入荷検品棚入機能

この機能は商品の検品と、適切なロケーションへの棚入れ作業を管理するためのものです。入荷した商品に間違いが無いことを確認し、在庫登録します。

・全数返品入力機能

顧客から返品された商品すべてをシステムに入力し、返品処理を行う機能です。返品された商品は在庫に戻されます。

・個別返品入力機能

全数返品とは異なり、顧客から返品された商品の中から一部の商品だけをシステムに入力し、返品処理を行う機能です。

・ TC入荷検品機能

TC(Time Critical)とは時間に敏感な商品を指し、この機能はそういった商品の入荷検品を迅速に行うためのものです。緊急性の高い商品の検品を優先し、迅速に処理することで、顧客への納期遵守を支援します。

・ピッキング検品機能

ピッキング時に使用する機能です。取り出された商品が注文内容と一致しているかを確認し、誤った商品が出荷されないようにします。

・ロケーション移動機能

商品の保管場所(ロケーション)を変更するための機能です。在庫数の最適化、保管効率の向上のために、商品を別のロケーションへ移動させる作業に使用します。

・商品在庫照会機能

在庫の状態をリアルタイムで確認できる機能です。商品の在庫数、ロケーション、入出荷履歴などの情報を照会し、在庫管理の精度を高めるために使用します。

・棚卸実績収集機能

棚卸実績収集機能は、棚卸しの結果を集計し、システム上の在庫数と照合することで、在庫の正確性を保つために使用する機能です。

WMSごとの独自の機能

WMSには、それぞれ製品ごとに独自の機能が搭載されています。ここでは、独自機能の例をご紹介します。

出荷予測機能

資材の発注アラートや、同梱物の在庫切れの予測を行います。
それにより、在庫切れによる販売機会損失を防ぐことができます。

出荷予測機能の詳細はこちら

画像検品システム

商品の検品から梱包までをカメラが作業者に変わって画像で一括検品することが可能です。工数削減やチェック精度の向上が実現できます。

KPI機能

作業時間を正確に取得することで、作業者ごとの生産性を算出することができます。そのため、作業に必要な人員数を把握し配置の最適化を行ったり、作業ごとの明確な目標設定が可能になります。

送り状発行機能

運送会社によって異なるシステムをシステムで一元化、一括対応できる機能です。
送り状発行業務の効率化、コスト削減が実現できます。また、会社ごとのラベルの張り間違いや、個人情報の漏洩の防止にも繋がります。

一体型帳票

納品書、ピッキングリストなどの帳票類を1枚にまとめることで、仕分けの手間を省き、封入ミスを減らすことができます。

まとめ

紹介してきたように、WMSには様々な機能があり、各会社によって大きく異なっております。自社が求める要件を明確にし、最適なWMSを選択することが重要です。ブライセンのWMS「COOOLa」は、充実した標準機能に加えて、柔軟なカスタマイズ対応が強みですので、お客様ごとの固有の特長に合わせた機能実装も可能です。せびご検討くださいませ。

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