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WMSの導入と切り替えのきっかけは?
トレンドも交えて紹介します!

2024.09.12

倉庫業務・管理

今回のコラムではWMS導入や切り替えのきっかけについてよくあるお問い合わせについて書いてみようと思います。

そもそも倉庫管理システム(WMS)とは

倉庫管理システム(WMS)とは、倉庫内で行われるあらゆる業務の管理ができるシステムです。英語では「Warehouse Management System(WMS)」と呼ばれています。

倉庫とは、例えば製造業の原料や部品、製品などを格納する倉庫や、小売業やEC事業者の商品を格納する倉庫などを指します。WMS=倉庫業の企業様が使うイメージを持たれがちですが近年ではメーカーや製造業、印刷会社なども導入していることもあり、幅広い業種に導入頂いています。
倉庫内の業務とは、ロケーション管理や、入出庫に伴う在庫管理、納品書の作成などを指しています。WMSを導入することでこれらの業務のマネジメントを効率的に行うことができます。

倉庫管理システムの基本機能

倉庫管理システムの基本機能には、入庫管理や出庫管理、在庫管理、棚卸管理、帳票作成などがあります。特に入出庫管理や在庫管理などは、ハンディーターミナルやバーコードリーダーを用いて管理をデータ化して管理できるシステムが多くあります。簡単にWMSについて紹介しましたがもっと機能があり、使えば使うほど倉庫内の業務が効率化されるものになっています。

弊社のWMS(COOOLa)を導入頂いた企業様ですと“棚卸の時間が半分以下になった”“出荷ミスが十分の一になった”“リアルタイムで在庫が追えるようになったのでいちいち確認しに行く手間が減った”などの導入効果がございます。
導入効果も含めてもっとこういったことはできないのか?などございましたらオンラインなどでご紹介も可能ですので右上のオンライン商談受付よりお問い合わせをお願いします。

WMS導入・切り替えのきっかけ

さて、本題のよくあるお問い合わせには、「①既存WMSの老朽化」と「②基幹システムの入れ替えと同時にもしくは入れ替え前に導入したい」の2つがありますので、それぞれご説明します。

①既存WMSの老朽化

お客様のお問い合わせの中で上位に入ってくるのが“既存WMSの老朽化”です。
お問い合わせの対応をしていると毎週3回以上は聞くワードです。一部お伝えすると10~20年くらい前に既存WMSを導入したが、その当時の導入に尽力された方が定年を迎えたまたは他の企業に転職してしまい何をどう対応したらいいのか分からない、カスタマイズにカスタマイズを加え続けてどこをどう改修すればいいのか分からない、導入したシステムのアップデートをしたいが当時作ってもらった会社に依頼をすると莫大な改修費や保守費がかかるのでいっそのこと切り替えを検討しているなどのお問い合わせを頂くことがあります。

②基幹システムの入れ替えと同時、もしくは入れ替え前にWMSを導入したい

従来のシステムの老朽化の次に多いお問い合わせ内容として基幹システムの入れ替えと同時、もしくは入れ替え前にWMSを導入したいというお問い合わせも多く頂きます。特に経済産業省が2018年に発表した2025年の崖の影響もあると思いますが既存の基幹システムの老朽化や複雑化、ブラックボックス化を解消しようと基幹システムの入れ替えを検討している企業が多くなっており、このようなお問い合わせを頂くことがあります。

WMS導入・切り替えで課題を解決するためのポイント

ではこの2つのお問い合わせの課題を解決するためのポイントを解説します。

①既存WMSの老朽化

クラウド型、オンプレミス型の一長一短あるので正解はありませんが、クラウド型を扱っている立場から解説させていただきます。
まずクラウド型に関してはシステムの更新や保守などは弊社のようなサービス提供する立場の会社が行うので誰かが定年を迎えた、転職したということで更新や保守に困ることはまず少ないと言えるでしょう。

加えて、クラウド型は良くも悪くも一般的な倉庫内で利用する機能に関してはほぼ網羅しており汎用性がかなり高いので、企業によってはノンカスタマイズでの導入または軽微なカスタマイズでの導入も可能です。

ちなみに弊社のCOOOLaは軽微なカスタマイズから大規模なカスタマイズまで対応が可能ですのでクラウド型でありながら自社向けに最大限近づけることができるので誰もが知っている企業様にも導入を頂いています。実際に導入頂いた企業様では従来のオンプレミス型のシステムから弊社のCOOOLaに切り替えたことによってサーバー更新費用が不要になり、年間数百万単位でのコスト削減を実現した事例がございます。

導入事例:昭文社ホールディングス 様

②基幹システムの入れ替えと同時、もしくは入れ替え前にWMSを導入したい

2025年の崖の問題もあり、多くの会社が数十年前から利用している基幹システムの入れ替えを検討するようになりました。基幹システムは財務会計、人事給与、販売管理など企業の基幹となる業務をカバーする為のシステムです。幅広い業務に利用ができる一方で現場の方が倉庫業務を行う際には痒いところに手が届かないという声をよく耳にします。

そこで我々としては倉庫業務に関してはWMSを導入し、基幹システムからの切り離しを推奨しています。切り離しを推奨する理由としては管理側と現場側が求める機能の違いがあります。在庫状況の更新においても基幹システムは定期的な更新をするケースが多いですが、WMSはリアルタイムで更新されるケースがほとんどです。

また在庫の数までは基幹システムでも数えられるがロケーション(置いてある場所)の管理などは出来ない、複数の拠点の管理が難しいなどというご相談も頂きますがWMSであればロケーション管理、複数拠点の管理が可能です。他にも基幹システムとWMSの違いはいくつかございますが全て挙げてしまうときりがないので今回はここまでにします。

ちなみに近年では基幹システムとWMSを連携させ、倉庫業務を円滑に進めている企業も多くなってきているので切り分けることをおススメしています。

まとめ

今回はWMSの導入や切り替えのきっかけについてコラムを書いてみました。

最初の世代のWMSが登場したのが1970年代と言われているので50年以上経過していることになります。その間に世の中は大きく変化しており、日本も「24時間戦えますか」から「なるべく残業をするな」と大きく変化しました。当然、物流業界にも業務効率化が求められ20数年前には無かった業務などが生まれてきています。今後も今までなかった業務が発生したり、当たり前に行っていた業務が無くなったりする可能性も十分にあり得ます。

今まではWMSの検討材料として汎用性の高さが重要視されていましたが時代の流れに置いて行かれない(常に機能がアップデートされる)こと、上位システムや機器関連との連携が柔軟にできることが重要なポイントになっています。これに加えてパッケージシステムにカスタマイズを加えて自社の倉庫業務の運用に近づけるという流れも出てきています。

ブライセンのクラウド型WMS「COOOLa」は、ソフトウェア開発のプロフェッショナルであるブライセンが、豊富な物流業界の支援の中で培ったノウハウを最大限に活かしたシステムです。現場スタッフの利便性を考えた豊富な機能と使いやすい操作性をご提供します。さらにお客様ごとに最適な機能を提供できるよう、カスタマイズも柔軟かつスピーディに対応いたします。ぜひご検討くださいませ。

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