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在庫管理の課題とシステムを導入するメリット

2018.01.17

倉庫業務・管理

倉庫内の在庫管理を正しく行うことで、業務効率化や生産性の向上に繋がります。しかし、「在庫数が合わなくなってしまう」「アナログで管理しているため工数が膨れ上がっている」「自社にあった管理方法を探している」といったお悩みもあるのではないでしょうか。

今回は、在庫管理業務で重要なポイントや、正確な在庫管理には必要になる在庫管理システムのメリットを紹介します。

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在庫管理のよくある課題

では、なぜシステムでの在庫管理が必要なのでしょうか。
正しく在庫を把握していないと、以下のような問題が発生することがあります。

  • 注文を受けたが、在庫があるかどうか分からない。
  • 在庫があるのに受注してしまった。
  • 必要以上に在庫してしまい、期限切れの商品を大量に出してしまった。
  • 期限切れにも関わらず、在庫したままで無駄な保管費用が発生してしまった。
  • 出荷商品がどこにあるか分からず、探すのに時間がかかってしまった。
  • 出荷頻度が低い商品がいつまでも大量に残っていて、保管スペースを圧迫してしまった。
  • 冷蔵商品を常温で保管したため、廃棄することになってしまった。

このように、正しく在庫を把握していないと金銭的・時間ロスにつながります。しかし、日々の受発注の業務に加えて、在庫管理まで正確に行うことは容易ではありません。


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在庫管理において重要なこと

倉庫で在庫管理をする場合、ある「商品」がどの「場所」に「いくつ」あるかを把握する必要があります。
しかし、企業によって「賞味期限がある」「商品の種類が多い」「冷蔵、冷凍などの温度帯がバラバラ」といった商品の特性があるため、それを踏まえて自社に合った在庫管理が必要です。 ここでは在庫管理で重要なことを「商品」と「場所」でそれぞれ解説します。

(1)「商品」

商品とは商品コードだけではなく、製造日や賞味期限、ロットまでの情報があります。
1つの細かな「商品」の単位を「1SKU(在庫維持単位)」といいます。

【SKUが商品コードだけの場合の問題点】
SKUが商品コードだけの場合だと、以下の問題が発生します。

  • 賞味期限が切れているものを出荷してしまう。
  • 出荷する順番がバラバラになってしまう。
  • ロット不良時に、適切な在庫調整ができない。

生鮮食品や飲料などは、賞味期限前だからといって、必ずしも出荷できるわけではありません。
一般的に製造日から賞味期限を割り出し、その1/3までに出荷するように期限を定めます。在庫管理を行う上で、適切な出荷期限を割り出し、出荷の可否を正確にする必要があります。

(2)「場所」

商品を格納する場所で、倉庫内の決められた住所のように管理します。
この「場所」の管理を「ロケーション管理」といいます。

在庫は平置きしているだけでは、どこに何があるかが分からず、整理する必要があります。
写真のように「列」や「段」などに区切られて保管していれば、出荷時の作業軽減にもつながります。
また、スペースがどこにあるかなどが視覚的に分かりやすくなり、入荷時の棚入もスムーズに行うことができます。

また、用途に応じて、複数の商品を混載する、逆に同じ商品のみしか入れないなど、制限を設けることもあります。商品によっては冷蔵、冷凍など温度帯の管理が必要になることもあります。


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在庫管理システムを導入するメリット

ここまで見てきたように、在庫管理は正確さが必要でありシステムの導入は欠かせません。ではシステムで在庫管理をする様々なメリットはどのようなものがあるのでしょうか。在庫管理にとどまらない様々なメリットをご紹介します。

(1)在庫コストの最適化

倉庫内の在庫は、実際に存在している在庫を「実在庫」、データ上の在庫を「理論在庫」と呼びます。この実在庫と理論在庫に差があることで、余剰在庫や欠品が発生してしまうのです。余剰在庫があると倉庫内の保管効率が悪化したり、余った在庫の処分コストがかかります。欠品があると機会損失に繋がるため売上の減少や顧客満足度の低下にも繋がります。システムで在庫管理することで、リアルタイムで在庫数や出荷状況が確認できるため、管理工数の削減やロケーション管理の最適化も可能になります。

【関連コラム】
物流コストを削減!適正在庫の管理について解説
在庫管理に求められるロケーション管理とは

(2)人的ミスの削減

紙やエクセルなどのアナログな在庫管理は、入力ミスや集計ミスが発生しやすいです。システムを導入することで人の手による入力がなくなるため、作業工数の削減に加えてデータ精度の向上も図ることができます。さらにデータが蓄積されることによる需要予測が立てやすくなるメリットもあります。

(3)生産性の向上

システムの導入による一番大きなメリットが生産性の向上です。同じ業務にかかる時間が減らせれば、これまでと同じ時間でより多くの入庫や出荷に対応することができます。そのため対応件数の増加による売り上げ増加や、お客様の元に届くまでの時間の削減による顧客満足度の向上などが期待できます。また、工数削減で出来た時間を流通加工に充てれば付加価値アップによる差別化にもなります。このように、システムの導入は在庫管理だけでなく物流業務全体にメリットがあるのです。

【関連コラム】
入荷から入庫までの作業効率を上げるには?

クラウド型倉庫管理システム(WMS)「COOOLa」で出来ること

「COOOLa」は、現場主義を徹底追及して開発したクラウド型倉庫管理システム(WMS)です。
在庫管理の課題を解決するCOOOLaの機能をご紹介します。

(1)SKU管理

COOOLaでは、賞味期限、入庫日、3つの自由な設定が出来る在庫を管理するキー(在庫管理キー)を設定できます。どの荷主でも適切な在庫管理・入出荷管理ができます。

(2)出荷期限管理

商品ごとに出荷期限を設定できます。
出荷時には出荷期限をチェックしていますので期限切れを出荷してしまうような誤出荷を確実に防ぎます。

(3)最大5階層のロケーション管理

「建屋」「階層」「列」「連」「段」と最大5階層まで設定することができます。
様々なシチュエーションに合わせて細かく設定できます。

(4)温度帯管理

商品、ロケーションともに温度帯を設定することができます。
温度帯の異なった棚入れをチェックしていますので、間違いが発生しません。

(5)在庫の照会機能

様々な抽出条件、集計条件によってニーズに合わせた表示が可能です。
また、長期滞留している商品や期限切れとなっている商品のみを表示する機能もあり、不良在庫をすぐ見つけることができます。
対象の在庫があった場合、TOP画面にもアラートが表示されます。

(6)トレーサビリティ

COOOLaでは1SKU、入庫日単位ごとに「インストアコード」を持っています。 「いつ」「どのロット」「どこのロケーション」という情報が入出荷のデータと連動しているため後追いが簡単に行えます。ロット不良が見つかった時の対象の出荷の調査や在庫調整に適しています。

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