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WMS(倉庫管理システム)の種類とそれぞれの特徴を解説

2023.06.27

システム

業務効率化と生産性向上は、今やどの業界でも求められていますが、特に物流を伴う倉庫業務においては急務となっています。人手不足や物流量の増加をきっかけに倉庫管理システム(WMS)を原材料や製品を保管する倉庫で導入する企業が増えています。

今回は、WMSを導入することによる具体的なメリットとともに、デメリットとなること、そしてデメリットをカバーする対策をご紹介します。

【関連コラム】
WMS(倉庫管理システム)とは?機能やメリット・デメリット、導入のポイントまで徹底解説

クラウド型WMS

クラウド型WMSは、インターネット経由でクラウドサーバー上に構築されたシステムを利用する形態の倉庫管理システムです。

物理的なサーバー設置や複雑なインフラ管理が不要なため、導入のハードルが低く、幅広い企業にとって魅力的な選択肢となっています。

そんなクラウド型WMSの特徴は以下の5つです。

  • 初期導入コストの低さ
  • 運用負荷の軽減
  • 迅速な導入とスケーラビリティ
  • リモートアクセスとリアルタイム管理
  • サブスクリプションモデルによる継続的コスト

初期導入コストの低さ

クラウド型WMSは自社でサーバーを購入・設置する必要がないため、初期投資を大幅に抑えられます。

これにより、中小企業やスタートアップ、1拠点でのスモールスタートを希望する企業でも導入が容易です。

運用負荷の軽減

システムのアップデートや保守、サーバー管理はクラウドサービス提供者が担当するため、自社に専任のITスタッフがいなくても運用が可能です。

これにより、ITリソースが限られた企業でもWMSを効果的に活用できます。

迅速な導入とスケーラビリティ

クラウド型WMSは短期間で導入が可能で、事業規模の拡大や縮小に応じて柔軟にリソースを調整できます。

繁忙期に一時的に利用量を増やすなど、需要に応じたスケーラビリティが特徴です。

リモートアクセスとリアルタイム管理

インターネット接続があれば、どこからでもリアルタイムで在庫状況や倉庫作業を確認できます。

これにより、複数拠点を持つ企業やリモートでの管理が必要な場合に最適です。

サブスクリプションモデルによる継続的コスト

クラウド型WMSは月額や年額のサブスクリプション費用が発生します。

初期費用は抑えられるものの、長期的な運用コストを考慮する必要があります。

クラウド型WMSが適している企業

クラウド型WMSは、初期投資を抑えたい中小企業や、短期間でWMSを導入したい企業、複数拠点でのリアルタイム管理を求める企業に最適です。

例えば、急成長中のEC事業者や、季節ごとの需要変動が大きい企業、ITリソースが限られている企業にとって、クラウド型WMSはコストパフォーマンスと柔軟性に優れた選択肢です。

オンプレミス型WMS

オンプレミス型WMSは、自社内にサーバーを設置し、システムを自社で管理・運用するタイプの倉庫管理システムです。

高いカスタマイズ性とデータ管理のコントロールを求める企業に適していますが、導入・運用には専門知識とリソースが必要です。

そして、オンプレミス型WMSの特徴は以下の5つ。

  • 高いカスタマイズ性
  • 情報セキュリティのコントロール
  • 独立した運用環境
  • 高い初期投資と運用コスト
  • 長期的な安定性

高いカスタマイズ性

自社サーバーにシステムを構築するため、既存の社内システムや独自の業務フローとの連携が容易です。

特定のニーズに合わせてシステムを細かくカスタマイズできます。

情報セキュリティのコントロール

データが自社サーバー内で管理されるため、外部からのアクセスリスクを最小限に抑えられます。

機密性の高いデータを扱う企業に適しています。

独立した運用環境

インターネット接続に依存せず、社内ネットワーク内で完結するシステムを構築可能。

安定した運用環境を確保できます。

高い初期投資と運用コスト

サーバー購入やインフラ構築、システム導入に高額な初期費用がかかります。

また、定期的なメンテナンスやアップデートには専任スタッフや外部ベンダーのサポートが必要です。

長期的な安定性

一度構築すれば、長期的に安定した運用が可能。

サブスクリプション費用が発生しないため、長期利用ではコスト効率が良くなる場合もあります。

オンプレミス型WMSが適している企業

オンプレミス型WMSは、大規模なEC事業者や、既存の社内システムとの高度な統合を求める企業、機密性の高いデータを扱う企業に適しています。

例えば、売上が安定している大規模物流企業や、独自の業務プロセスを持つ製造業、厳格なセキュリティ基準を求める企業にとって、オンプレミス型WMSは高い柔軟性と信頼性を提供します。

その他の種類のWMS

●サブスクリプション型
月額料金を払って利用する契約形態です。基本的に、クラウド型の倉庫管理システムはこの形態を取っています。

小規模企業でも簡単に導入でき、初期コストを抑えられるのがメリットです。

デメリットとしては月額利用料を毎月支払っていく形態であるため、継続的に運用コストがかかります。

●パッケージ型
システムのパッケージ版を購入し、自社内のPCにインストールして利用する形態です。買い切り型が一般的です。手軽に短期間で導入できる上に、価格や機能から最適なものを選びやすいのがメリット。運用コストは基本的にかかりません。

その一方でパッケージ型は、すでに完成している製品を利用するため、基本的にカスタマイズ性に欠けます。もしカスタマイズする場合は、コストが大きくなる恐れがあります。
またさまざまなタイプの企業に向けて開発されているため、機能が豊富であることが多く、機能を持て余すこともあります。

●スクラッチ開発型
プログラミングを行い、システムを開発します。自社の用途に適した、オリジナルの倉庫管理システムを利用します。
いずれにしてもシステム開発コストが発生します。運用コストは、月額で発生することはなく、基本的に保守・メンテナンスコストのみとなります。

メリットとして、まるごと開発するフルスクラッチを行えば、自社に最適な倉庫管理システムを構築できます。必要十分な機能を備えるシステムになるのに加えて、将来的な拡張も考えた開発も可能です。

デメリットとしては開発コストが莫大になることが多く、開発期間も長期間かかります。また運用後も、保守・メンテナンスにコストと時間がかかります。

【関連コラム】
倉庫管理システムの種類とは?クラウド型やパッケージ型、スクラッチ開発などの違いをご紹介

まとめ

WMSを導入することによって、多様なメリットが得られているケースも多くあります。デメリットは事前に把握して、未然に防ぐ対策をとることで成果を出すことができるでしょう。

ブライセンは、クラウド型のWMS(倉庫管理システム)「COOOLa」をご提供しております。

基本機能やマスタ数が充実しているだけでなく、オプション機能や機能追加、カスタマイズにも柔軟に対応できます。
また自社でカスタマーサポート部隊を抱えている為、システムの使い方などで不明点があった場合でも即対応可能です。
導入して終わりではなく、導入後に貴社がWMSを活用して成果が出せるよう、伴走させていただきます。

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