WMS BASIC KNOWLEDGE WMSの基礎知識

WMSの導入費用は?
失敗しない選び方のポイントをご紹介

2023.11.13

システム

物流業界全体では倉庫内作業の効率化が進んでいます。
その中でも重要な役割を果たすWMS(倉庫管理システム)の導入を検討している方は多いのではないでしょうか。
検討している方のお悩みの上位に入ってくるのが費用面。今回はWMSの導入形態による料金体系などを説明し、費用面から失敗しないWMSの選び方のポイントを解説します。

WMSとは?

WMSとは「Warehouse Management System」の頭文字をとったもので、日本語では「倉庫管理システム」と呼ばれています。

倉庫内で行われるあらゆる業務の管理が可能なシステムで、自動化や業務効率化、人為的ミス削減などを通じて倉庫内業務全体の効率化とサービス品質の維持向上を図るのが目的です。

WMSの基本機能

WMSの基本機能には、入庫管理・出庫管理、在庫管理、棚卸管理、帳票作成、加工指示管理、ロケーション管理、請求データ作成・出力、ハンディターミナルを用いた入荷検品棚入、ピッキング検品などがあります。

WMSの有効性

WMSを利用することで、データによる管理が可能になることをはじめ、人為的ミスが削減できたり、倉庫内業務の効率化と自動化が実現できたり、在庫や倉庫内作業の可視化が可能になったりします。さらに、データに基づく作業が可能になるため、誰もが同等の業務品質を保って作業に当たることができることから、属人化の解消につながります。また自動化できる部分については人件費削減も期待できます。
WMSは倉庫内作業全般の効率化やコスト削減に寄与します。

WMS(倉庫管理システム)とは?機能やメリット・デメリット、導入のポイントまで徹底解説

WMSの導入費用

WMSの導入を検討するにあたり、必要になるのが費用面の検討です。導入形態はクラウド型、オンプレミス型、パッケージ型の3種に分けられます。それぞれの費用の内訳をご紹介します。

クラウド型

クラウド型は、サービス提供事業者のクラウドサーバーに設置されたシステムをインターネットを通じて利用するタイプです。

  • 初期費用:契約料など
  • 運用費用:月額利用料、契約更新料

クラウド型は自社サーバーに設置したり、パソコンにインストールしたりする必要がないため、初期費用はサービス契約料などのみとなります。また運用費用については、多くの場合、月額制となっており、利用している期間のみ費用を払います。また一年ごとなど、契約期間が満了した後、引き続きサービスを利用する場合には契約更新料が発生することがあります。

パッケージ型

パッケージ型とは、パッケージ化されたソフトウェアを自社のパソコンにインストールして使用するタイプです。

  • 初期費用:ソフトウェアの購入費用
  • 運用費用:運用・保守費用、ライセンス更新料

パッケージ型の初期費用は、既存のパソコンを利用する場合、ソフトウェアの購入費用がかかります。運用時にはシステムの運用・保守や更新時のライセンス更新料が発生します。

オンプレミス型

オンプレミス型とは、自社内のサーバーにWMSを構築・運営するタイプです。サービス提供事業者のシステムを用いる場合と、自社開発したシステムを用いる場合とがあります。

  • 初期費用:サーバー設置代、ネットワークの構築代、システムの購入費用または自社開発に要する費用
  • 運用費用:運用・保守費用、ライセンス更新料

オンプレミス型ではサーバーの用意が必須となるため、サーバー設置代やネットワークの構築代がかかります。またソフトウェアを利用する場合と、自社開発の場合それぞれに必要なコストがかかります。

運用時はサーバーとシステムの運用・保守費用が発生します。また既存のWMSを利用する場合に、更新時にはライセンス更新料がかかることがあります。

失敗しないWMSの選び方のポイント

WMSを選定する際に、費用面で比較検討するときには、次のポイントを押さえることで、失敗を極力防ぐことができるでしょう。

目的・規模・環境によって選ぶ

費用面の検討の際にはどうしても額面に左右されがちですが、まずはWMS導入の目的を明確にし、規模や環境によって最適なものは何かを検討することをおすすめします。なぜなら、業種や規模によって必要な機能は異なるからです。

例えば、食品業界に求められる賞味期限の管理や、ECでの商品の細かい同梱物設定、ロット管理、複数拠点・大規模事業者向けなど、様々な特徴を持ったWMSがあります。費用だけを見て汎用的なWMSを導入してしまうと、運用がうまくいかないといったリスクもあります。

そのため、自社のビジネス・事業に求められる要件を把握し、必要な機能を搭載しているのかを確認して選びましょう。

オプションやカスタマイズの費用も加味する

WMSを自社開発する場合を除き、既存のシステムを利用する場合には、オプション機能を追加契約したり、自社仕様にカスタマイズが必要な場合もあります。この場合は費用が別途かかってくることを想定しておきましょう。

一見、安価に見えるシステムでも、導入時や仕様変更時のカスタマイズでコストが積み上がり、結果的に高額になってしまうことがあるため、注意が必要です。

もしカスタマイズが必要な場合は、ブライセンのクラウド型WMS「COOOLa」がおすすめです。ソフトウェア開発のプロがカスタマイズを行うため、効率よくローコストに、導入企業に合わせたカスタマイズが可能です。

カスタマイズする際にオンプレミス型が最適とは限らない

カスタマイズといえば、従来は、オンプレミス型しか選択肢がなく、クラウド型はカスタマイズ性に劣るといわれていました。しかし、現在ではクラウド型でも柔軟にカスタマイズできるシステムも多いため、事前に確認するのをおすすめします。

まとめ

WMSを導入する際には、さまざまな面から検討すると思われますが、中でも費用面の検討は、導入可否はもちろん、継続して利用し続けられるかどうかを決める重要事項です。

導入費用だけでなく、カスタマイズや長期的な運用費用を見越した上で検討するのをおすすめします。

ブライセンのクラウド型WMS「COOOLa」は、ソフトウェア開発のプロフェッショナルであるブライセンが、豊富な物流業界の支援の中で培ったノウハウを最大限に活かしたシステムです。

現場スタッフの利便性を考えた豊富な機能と使いやすい操作性をご提供します。さらにお客様ごとに最適な機能を提供できるよう、カスタマイズも柔軟かつスピーディにご提供します。

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