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WMSとLMSの違いとは?用途や選び方も解説します

2024.02.01

システム

物流業界の企業においては、労働力不足からくる人材難やトラックドライバーの労働時間の上限規制から起きる諸問題、「物流2024年問題」、物流量の増加などを背景に、業務効率化が求められています。
生産性を落とさず、効率的な物流を実現するため、物流管理システムにより管理を自動化する取り組みが進んでいます。

今回は、物流管理システムの中でもWMS(倉庫管理システム)とLMS(統合物流管理システム)について、システムの用途や違いを解説します。
さらに、自社にとって最適な物流管理システムの選び方をご紹介します。ぜひ参考にされてください。

WMSとLMSとは?

まずはWMSとLMSはそれぞれ、どのようなシステムなのかを解説します。

WMSとは?

WMSは「Warehouse Management System」の略で、日本語では「倉庫管理システム」と呼ばれる、主に倉庫内の物流業務を管理し、円滑化するためのシステムです。
倉庫に保管されている商品の在庫管理や入出荷管理、仕分、加工、保管、ハンディターミナルを用いた入荷検品棚入など、一連の倉庫内物流業務を管理する機能が備わっています。
WMSを利用することで、倉庫内作業の一部を自動化・省人化し、一括して管理して情報を見える化することで、無駄なく効率的で、正確な作業を実現します。

WMS(倉庫管理システム)とは?機能やメリット・デメリット、導入のポイントまで徹底解説

LMSとは?

LMSは「Logistics Management System」の略で、日本語では「統合物流管理システム」と呼ばれる物流コストとサービス、在庫の最適化を実現するシステムです。
受注管理・倉庫管理・配送機能といった物流の商流から現場までを管理できる機能が備わっています。
LMSを利用することで、輸送、在庫管理、受注履行、倉庫管理、配送などの物流業務を幅広く効率化することを実現します。

WMSとLMSの導入目的とメリット

WMSとLMSの大きな違いは、管理の範囲と目的にあります。WMSは倉庫内作業全般を効率化し最適化しますが、LMSは物流およびサプライチェーン管理に関連するさまざまなプロセスを効率化し最適化します。
それぞれの目的とメリットをご紹介します。

WMSの導入目的とメリット

WMSが目指すところは、商品の在庫管理や入出荷管理を一元的に行うことで、業務を一部自動化し、少ない人員でも効率的かつ迅速に業務を行えるようにすることで業務効率化につなげることにあります。また、同時に人為的ミスの削減を実現できるため、サービス品質向上につなげることも目的の一つです。

WMSのメリットには、倉庫内業務である入出庫、検品、ピッキング、梱包などの一連の作業の業務効率化を実現する点、人為的ミスを削減できる点、リアルタイムの管理が可能になる点、人的・時間的コスト削減につながる点などがあります。

LMSの導入目的とメリット

LMSが目指すところは、物流およびサプライチェーン管理に関連するさまざまなプロセス(輸送、在庫管理、受注履行、倉庫管理、配送など)を効率化し最適化することです。LMSの導入により、コスト削減、効率の向上、より良い顧客サービス、全体的なサプライチェーンの可視性の向上など、さまざまな利点が得られる可能性があります。

物流管理システムの選び方のポイント

WMSとLMSは、同じ物流管理システムでも目的や管理する業務範囲の違いがあるため、管理したい業務と目的に合わせて選ぶ必要があります。物流管理システムを選ぶときには、次の点を押さえておきましょう。

必要に応じてWMSとLMS両方の導入も有効

入荷から出荷までの倉庫内作業全体を管理したい場合はWMSを、物流およびサプライチェーン管理に関連するさまざまなプロセスを管理したい場合はLMSを選択するとよいでしょう。自社の課題や規模に沿って最適な物流管理システムを検討し、場合によっては他の物流管理システムも併せて検討するのをおすすめします。

同じWMSでも機能やカスタマイズ性が異なるため注意する

WMSを導入する際には、複数のWMSを比較して吟味することが大切です。なぜなら、WMSによって大きく機能が異なってくるためです。
機能面のほか、導入する環境や他のシステムとの連携なども考慮すれば、自社に最適なものがより絞り込まれてくるでしょう。

ブライセンがご提供するWMS「COOOLa」は、自社で設計・開発を行っているため、カスタマイズ性が高い点が特長です。最初だけカスタマイズして終わりではなく、導入後もカスタマイズが必要になったときに、必要な箇所をカスタマイズすることができます。

機能の充実度よりも自社の課題に合わせて選ぶ

物流管理システム全般に言えることですが、「機能が豊富だから便利に使えるだろう。今は使わない機能があっても、いつか使う日が来るだろう」と判断し、漠然と選んでしまうと失敗することがあります。
機能がいくら充実していても、使いこなせなかったり、必要のない機能があったりすることもあるためです。
自社の課題を解決できる機能を必要十分に備えているかどうかという観点で選びましょう。

システムの操作性も重視する

実際に運用する場面や操作する人員のことを考え、操作性や画面の見やすさを重視するのをおすすめします。使い勝手がよくないとそもそも使われないシステムになってしまうからです。

まとめ

物流管理システムの中でも、導入が進んでいるWMSとLMSの違いや特徴をご紹介しました。物流管理システムは物流工程を効率化し、今の時代に欠かせない存在です。
ぜひ自社に合ったものを選定するのをおすすめします。

ブライセンのクラウド型のWMS「COOOLa」は、基本機能とオプション機能が充実しているほか、柔軟なカスタマイズ性を有しており、汎用性と拡張性を両立した使い勝手の良い、思い通りのWMS運用と業務効率化を実現します。使いやすく見やすい画面も好評です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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