倉庫業務・管理
誤出荷を撲滅へ!!

倉庫業における日々の出荷業務の中で、一番あってはならないことが「誤出荷」です。
誤出荷が起きると、再発送やお客様からの返送などの損害が発生します。最悪の場合は、荷主からの信頼を失い、倉庫契約の解除にもなりかねません。
今回は、誤出荷を引き起こす要因のうち、特に多いパターンについて倉庫管理システム(WMS)がどのような対策・役割を果たしているのかを見て行きましょう。
誤出荷の原因3種類
誤出荷を引き起こしやすいパターンには以下の3種類があります。
(1)商品を間違える
誤出荷を引き起こす要因で多いのは、作業員の不注意による商品の間違いです。
色違いやサイズ違いなどが特に起こりやすく、似ている色の取り間違いなどがあります。
これを防ぐためには、ピッキングした商品が「本当に該当する商品なのか?」「数量は間違っていないか?」など、細部まで目視で確認しなくてはならないため、作業員の負担がとても大きくなります。
(2)数量を間違える
数量の間違いも誤出荷を起こしやすい要因の一つです。数量の間違いは以下のケースが該当します。
- 同じ商品を複数購入した時の数え間違い
- 1個と1ケースなどの単位の間違い
- 密着しやすい商品を2つ取ってしまう
こちらも人力で防止するには、一つ一つの作業を細かく気にしなければならないため、作業負荷が大きくなります。
(3)発送先を間違える
「お客様に別のお客様の納品書を送ってしまい、クレームを受けてしまった・・・」という経験はないでしょうか?
個人情報や金銭に関わる納品書や振込票は、特別な注意が必要です。しかし、出荷件数が増えていくと同時に帳合作業も増えていくため、誤発送のミスの発生率が高まります。また、上記の商品や数量のミスも発生しやすくなります。
これを防ぐためには、2重~3重チェックなど人によるチェックを増やすことが考えられますが、人を増やすことによる人件コストや、作業効率低下の問題がでてきます。
誤出荷の対策方法
誤出荷は顧客満足度の低下や個人情報の流出にも繋がるため、対策が必要です。
誤出荷対策としてWMSの導入がおすすめです。WMSを導入することでどのように対策できるのかをご紹介します。
(1)数量や商品の間違えの対策
WMSでハンディターミナルを使用すれば、商品のバーコードに直接あてるため、商品や数量を間違えることがなくなり、作業員の負担を大幅に軽減できます。また、ロットの確認もできるため先入れ先出しの徹底にも繋がり、廃品の削減になります。
(2)発送先の間違いの対策
WMSではピッキングだけでなく、最終チェックとなる「出荷検品」という2つのチェックによって、ミスを防ぐことができます。システムによるチェックのため工数の削減することができ、作業効率の改善にもつながります。
誤出荷対策にクラウド型倉庫管理システム(WMS)の「COOOLa」ができること
「COOOLa」は、現場主義を徹底追及して開発したクラウド型倉庫管理システム(WMS)です。
誤出荷対策に優れたCOOOLaの機能をご紹介します。
(1)引当処理
COOOLaでは、引当順を外部設定できる仕組みを持っており、お客様のニーズに合わせた引当順を設定することができます。また、細かなロット指定での引き当てができるため、お客様の様々な要求にも対応することができます。
(2)ピッキングリスト作成
COOOLaでは、以下の3種類のピッキングリストを用意しています。
- トータルピッキングリスト
- オーダピッキングリスト
- 配送先別ピッキングリスト
業務に応じたピッキングが可能です。
また、「納品書」・「後払振込票」・「ピッキングリスト」を1枚の用紙にまとめた一体型帳票にも対応しており、仕分け時の帳合作業の必要もなく、仕分けミスの心配もありません。
(3)ハンディターミナルによるピッキング
COOOLaではハンディターミナルを用意しております。
実際の商品バーコードをあてることで、商品の間違いを防ぐとともに、ロットの確認もできるため、「先入先出」を徹底することができます。
(4)ハンディターミナルによる出荷検品
COOOLaでは「伝票」・「商品」のほかに、「納品書」・「送り状」もバーコード検品の対象とすることができます。商品も含め、これら全てがスキャンされない限り検品完了にならないため、仕分けミスを確実にチェックできます。
(5)トレーサビリティ
COOOLaでは在庫情報にロット、入荷日単位に固有の「インストアコード」を持たせています。
在庫引当からピッキング、出荷検品に至るまでこの情報がついて回るため、出荷した商品に問題があった場合でも、同じロットの商品を誰に送ったのか、いつ入荷されたものなのかを確認することができます。