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在庫引当がWMS(倉庫管理システム)で
重要視される理由を紹介

2023.11.09

倉庫業務・管理

倉庫管理システム(WMS)において、在庫引当は大変重要視されている機能の1つです。在庫引当ができることはもちろんですが、欠品が把握できることや、在庫引当の順番を設定できる機能によって、在庫引当の品質を向上することや、在庫引当以降の作業の短縮・効率化につながります。
そこで今回は、在庫引当についてもう少し詳しくみていきましょう。

WMS(倉庫管理システム)とは

WMSとは、「Warehouse Management System」の頭文字をとった言葉になります。「Warehouse」は倉庫という意味なので、倉庫の中で行われる業務の管理ができるシステムになります。
倉庫は様々な商品や原材料が保管、収納されており、倉庫内では入出庫や検品、流通加工など物流業務に関わる作業が幅広く行われています。

WMSを用いれば、倉庫内の業務やロケーション管理、入出庫に伴う在庫管理、納品書の作成などの一連業務のマネジメントを効率的に行うことができます。

倉庫管理システムには、一般的に入庫管理や出庫管理、在庫管理、棚卸管理、帳票作成などの基本機能が備わっています。

近年、EC事業や物流業、製造業、小売・卸業など倉庫管理や在庫管理を行う各業界にWMSが導入されています。

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倉庫業務の在庫引当の意味とは

在庫引当とは、出荷指示に対して在庫から商品を予約することをいいます。「引当」とは、元々は予定している支払いのために、予めお金を準備をしておくことの意味で、物流業務では受注した時点でほかのお客様に販売しないように在庫引当を行うことで出荷予約し、商品を確保することを指します。物流業界では、倉庫内にある在庫を実在庫数と呼び、実在庫数から引当数を引いた在庫数を有効在庫数と呼びます。
例えばある商品の実在庫数が100個だったときに、そのうちの引当(出荷予約)数が80個であれば、有効在庫数は20個となり、在庫数が適切かが判断できるのです。

倉庫業務で在庫引当が大切な理由

倉庫での出荷業務では、出荷指示があった商品を在庫引当し、その後にピッキング、検品、梱包、発送といった流れで業務を行います。在庫引当では、必要なものを、必要なだけ、適切なところからピッキングの指示を出すことで、在庫に対して出荷予約をします。

しかし、在庫引当を行わないと、どの商品を、どのロットで、どこのロケーションでピッキングをすればいいかが分からないため、ピッキングから発送までの後続作業の遅延に影響を及ぼします。そのため、在庫引当は倉庫管理システム(WMS)において、重要視されている機能であり、肝となる機能といえます。

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出荷の基本的な作業について

倉庫業務で、欠品になったときの動き

在庫引当をすることにより、倉庫内の在庫数だけではなく、出荷予約がされていない在庫数を把握することができます。在庫が足りない場合は欠品となり、その場合は「何がいくつ足りないのか、どの出荷分を止めるのか、何を優先して出荷するのか」を、荷主と調整する必要があります。

倉庫での在庫引当の順番について

倉庫で在庫引当をするときに、在庫をどの順番で予約するか、事前に決まっている場合もあります。入荷した順番に出荷をする「先入れ先出し」の方法や、ロットの古い順番から出荷する方法などがあります。

「例:先入れ先出し」

商品「COOOLaスナック」の出荷があった場合、入庫日が “2018/07/18” の商品を先に在庫引当をしなければいけません。

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倉庫内でのロット逆転チェック

同じ出荷先でみたときに、前回出荷分よりも古いロットになることをロット逆転といいます。品質管理上、ロット逆転は防ぐ必要があります。ロット逆転のチェックを行うことにより、常に最新のロットが出荷されるため、品質向上へとつながります。

「例:ロット逆転チェック」

商品「COOOLaスナック」の出荷があった場合、過去に賞味期限が “2019/1/30” の商品を出していた場合、賞味期限が “2019/1/31” の商品の在庫引当をしなければいけません。

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COOOLaで出来ること

COOOLaでは、在庫引当の順番や逆転ロットのチェック、細かいロット指定を設定することができるため、お客様のさまざまなご要望にも対応が可能です。また、在庫引当を確定する前に、仮引当での欠品リストが印刷できるため、確定する前に、どの部分が出荷できないのかなど、在庫状況を把握することが可能です。

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