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倉庫管理システム(WMS)とは?
導入のメリットや特長をご紹介

2023.05.10

システム

倉庫管理システム(WMS)は、近年、製造業から小売業、ECなどのさまざまな業界で導入が進んでいます。

導入を検討する中、どのような機能があるのか、メリットやデメリット、選定の際にどのようなポイントを検討すればいいのか知りたいと思っているかもしれません。そのような方に向けて、今回は導入事例と共に倉庫管理システム(WMS)の基本情報をご紹介します。

【関連コラム】
WMS(倉庫管理システム)とは?機能やメリット・デメリット、導入のポイントまで徹底解説

倉庫管理システム(WMS)とは

倉庫管理システムとは、倉庫内で行われるあらゆる業務の管理ができるシステムです。
英語では「Warehouse Management System(WMS)」と呼ばれます。

倉庫とは、例えば製造業の原料や部品、製品などを格納する倉庫や、小売業やEC事業者の商品を格納する倉庫などを指します。
倉庫内の業務とは、ロケーション管理や、入出庫に伴う在庫管理、納品書の作成などを指しています。これらの業務のマネジメントを効率的に行うことができます。

倉庫管理システムの基本機能

倉庫管理システムの基本機能には、入庫管理や出庫管理、在庫管理、棚卸管理、帳票作成などがあります。
特に入出庫管理や在庫管理などは、ハンディーターミナルやバーコードリーダーを用いて管理をデータ化して管理できるシステムが多くあります。


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倉庫管理システムの導入メリット・デメリット

倉庫管理システムを導入することのメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

・作業効率の向上

倉庫内業務は人による目視や手作業が多いため、人によって効率に差があります。倉庫管理システムを利用することで、入出荷や在庫情報をデータで管理することができるので、大幅に管理効率が向上し、無駄のない作業にもつながります。

・人為的ミスの軽減

これまで人が目視などで数えていた在庫管理や検品作業もハンディーターミナルを利用して自動化することで、人為的ミスを軽減できます。

・コスト削減

倉庫管理システムの導入費用や運用費用はかかりますが、従来の作業よりも効率が上がるため、中長期で見るとコストが削減できることもあります。

・物流状況の可視化、リアルタイム管理の実現

倉庫管理システムでは、倉庫内や物流の状況をリアルタイムで可視化できます。そのため管理を効率化できるだけでなく、可視化されたデータは生産計画や発注調整、人材配置などの経営戦略にも活かすことが可能です。

デメリット

・導入、運用コストが発生

倉庫管理システムを新たに導入すれば、初期コストと月額の運用コストがかかります。これまでの運用と比較して費用対効果が出るまで辛抱強く、また計画を綿密に立てて実施していく必要があります。

・システム操作に慣れる必要がある

倉庫管理システムの操作方法を覚える必要があります。マニュアルを作って社内に展開するなどの工夫が求められます。できるだけ操作が簡単なシステムを選定しましょう。

【関連コラム】
WMSの導入費用は?失敗しない選び方のポイントをご紹介

倉庫管理システム(WMS)選定のポイント

倉庫管理システム選定に失敗しないために、押さえておくべきポイントをご紹介します。

課題解決が可能か

倉庫管理システム導入検討に至った経緯や目的を明確にし、課題が解決できるかどうかという観点で選定するのをおすすめします。
機能や導入実績、同業種に前例はあるかなどの確認が必要になります。

クラウド型とオンプレミス型のどちらが最適か

倉庫管理システムは、大きくクラウド型とオンプレミス型の2つに分かれます。

クラウド型は、自社でサーバーを用意・管理する必要がなく、導入コストが低く抑えられるメリットがあります。オンプレミス型は自社のサーバー構築および管理が求められ、導入コストも高額になります。オンプレミス型は基本的に大規模な倉庫管理に適しています。クラウド型は運用コストが月額でかかるのが一般的であるため、長期的に見ればオンプレミス型と比べてコストが高いといわれることもあります。規模や管理工数も加味した上で判断することが重要です。

データ連携機能

倉庫管理システムのデータを、自社内だけでなく、協力企業とも共有する場合や、ECカートシステムと連携させる場合には、対応しているシステムを選ぶ必要があります。どのようなデータ連携機能があるのか、確認しましょう。

サポート体制

サポートが充実していると、システムトラブル時にも安心です。電話やメール、チャットなどの具体的なサポート方法も確認することをおすすめします。

セキュリティへの徹底度

倉庫管理システムで取り扱うデータは、基本的に機密情報や個人情報を含みます。セキュリティ体制はどれくらい徹底されているのかを必ず確認しましょう。


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倉庫管理システム(WMS)導入事例

倉庫管理システム(WMS)の導入事例を3つご紹介します。

倉庫保管企業

導入前

他社の倉庫業務を請け負うこの会社は、長年、自社の管理システムだけの運用に限界を感じていました。さらに倉庫業務の属人化が進んでしまっていました。

導入後

倉庫管理システム導入後は、仕事の標準化が実現。商品を探すのに10分かかっていたところ、1分程度に短縮できました。また数日は要していた棚卸しが1日で確実に終わるようになったことや、誤出荷や荷物事故が減ったことなど数多くの効果を得られました。

通販会社の物流代行会社

導入前

通信販売の物流代行を行うこの会社は、高度なサービスが求められる通販業界の中で、同梱チラシや案内文書を商品ごとに変えるといった細かな条件指定の要望がありました。ミスや誤配送をなくすために、倉庫管理システムの導入を決めました。

導入後

導入後は、システムで作成したピッキングリスト通りに梱包すれば良いため、誤発送が大幅に削減できました。また一日の出荷可能件数が増加したことは大きな効果でした。管理画面がシンプルで操作性が上がったことで、目には見えない効果も実感しています。

化粧品メーカー

導入前

この化粧品メーカーは、6拠点の委託先倉庫に、5種類の倉庫管理システムを併用していました。各拠点の在庫数・出荷数をまとめて確認できない不便さや、時間も手間もかかることに課題を感じていました。

導入後

6拠点の倉庫管理システムを一本化した結果、業務効率が向上。データ連携機能のおかげで出荷開始時間を2時間早めることができるようになりました。また、季節や顧客ごとに変わる同梱物を効率的に管理できるようにもなり、大きな効果を実感しています。また入荷・出庫・在庫管理・棚卸・加工・返品の一連の業務が可視化できたことにもメリットが得られました。

まとめ

倉庫管理システムは、倉庫管理が必要な業種の方にとって有益なシステムです。課題解決のために、選定ポイントを押さえて最適なシステム導入を検討してください。

ブライセンのクラウド型倉庫管理システム「COOOLa」は、柔軟なカスタマイズ性を有しており、汎用性と拡張性を両立した本当に使い勝手の良い、思い通りのWMS運用を実現できます。さらに効率よくローコストにカスタマイズが可能なため、カスタマイズして使いたい場合はコスト削減も可能です。
サポート面も充実しており、お客様の課題解決のためのご提案・サポートも対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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