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物流倉庫業務の効率化にWMSを導入する必要性とは?

2023.12.15

倉庫業務・管理

近年、多くの物流倉庫では業務効率化を進める流れがあります。そして多くの現場に導入されているのが、WMS(倉庫管理システム)です。
今回は、WMSがなぜ物流倉庫の業務効率化に必要なのか、システム導入のメリットを含めてご紹介します。

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物流倉庫の業務効率化にまつわる課題

多くの物流倉庫の業務においては、業務を効率化するべき次のような課題があります。

在庫差異や誤出荷などのミスが頻発している

倉庫内業務のミスやトラブルの原因の大半だと言われているのがヒューマンエラーです。アナログによる在庫管理やピッキングはミスが起こりがちです。人がカウントして入力したり、数量を把握して商品を取ったりする際の誤りや、出荷時に伝票の貼り付けミスなどで誤出荷につながることもあります。

リードタイムが長い

出荷指示が出てから出荷までの作業が手間取っており、リードタイムが長いことに課題を感じているケースも少なくありません。これも人手で管理や出荷作業を行うことで、余計な手間がかかってしまったり、ミスをカバーしなければならなかったりすることが原因となることもあります。

属人化により作業者によって効率に差が出ている

作業の属人化は、人手不足が進むとより生じやすくなります。熟練者に業務の負担が偏ると、離職や休職によって業務効率は下がります。新しい人員を確保しても、業務を教えにくいこともデメリットです。

どこがボトルネックになっているか不明で改善できない

属人化やアナログ管理を背景に、ボトルネックを見つけ出せないという課題もあります。どこに穴があるのかわからなければ、改善がむずかしくなってしまいます。

倉庫内DXが進まない

物流業界の慢性的な人材不足や増える物流量の解決策の一つとして、倉庫業務の自動化によるDXが進められています。しかしDX人材不足やコスト、環境面からなかなか進まない課題もあります。

物流業務を効率化するシステム

物流倉庫の業務では効率化のためシステムの導入が進んでいます。ここでは、物流業務を効率化するシステムの一例をご紹介します。

・TMS

TMS(Transportation Management System)とは、日本語では「輸配送管理システム」と呼ばれ、荷物の出荷から配送完了するまでの輸送業務を管理し効率化するためのシステムです。
TMSは輸配送工程における配車管理やルート最適化、リアルタイム追跡などの機能があります。これにより、企業はコスト削減、納期遵守による顧客満足度の向上を実現できます。

【関連コラム】
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・OMS

OMS(Order Management System)とは、日本語では「注文管理システム」と呼ばれており、注文管理を効率化するためのシステムです。OMSは、顧客からの注文受付、在庫確認、出荷指示、配送追跡、そして最終的な納品に至る一連のプロセスを管理することができます。これにより、人的ミスの減少、在庫の最適化、顧客満足度の向上に寄与します。

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・LMS

LMS(Logistics Management System)とは、日本語では「統合物流管理システム」と呼ばれ、物流コストとサービス、在庫の最適化を実現するシステムです。LMSでは在庫管理、受注処理、配送計画など、物流プロセス全体を一元管理することができます。これにより、リアルタイムでの情報共有が可能となり、迅速な意思決定に役立ちます。

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・WMS

WMSとは「Warehouse Management System」の略称で、日本語では「倉庫管理システム」と呼ばれています。倉庫内の入出荷管理、在庫管理、ロケーション管理など倉庫業務全般を一元管理できるシステムで、導入することで業務の正確性向上・効率化が期待できるため、注目されています。WMSの基本機能には、入庫管理・出庫管理、在庫管理、棚卸管理、帳票作成、加工指示管理、ロケーション管理、請求データ作成・出力、ハンディターミナルを用いた入荷検品棚入、ピッキング検品などがあります。

WMSの物流倉庫業務におけるメリット

物流倉庫内で生じている業務の課題を解決するために、WMS(倉庫管理システム)の導入が進んでいます。

WMSの導入メリット

WMSを倉庫に導入することで、業務効率化につながる次のようなメリットが得られます。

●在庫の最適な出荷順序を指定できる

WMSで管理すれば、人による管理とは異なり、在庫の最適な出荷順序を指定しながら、効率よく出荷作業ができます。

●業務の標準化を実現できる

WMSでロケーション管理などを行うことで、従来、熟練者に依存していたロケーションも標準化され、属人化を解消することができます。また熟練者も新人も同じ環境で作業できるようにもなるでしょう。

●倉庫内の見える化が可能になる

WMSを用いれば、倉庫内の在庫をリアルタイムで正確に把握できるほか、在庫情報や入出荷の履歴も確認できるため、倉庫内の見える化が可能になります。適正な在庫管理のほか、倉庫内全体を常に見通せるため、ボトルネックを見つけやすくなるメリットがあります。

●倉庫内DXの第一歩となる

WMSは倉庫内DXを進める第一歩となります。入出荷管理や在庫管理などが自動化された後は、梱包作業を自動化する自動梱包機を導入するなどすれば、倉庫全体のオートメーション化に発展するでしょう。

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WMSが物流倉庫の業務効率化に有効な理由

WMSは、物流倉庫の効率化に有効です。導入の必要性については次のことが考えられます。

業務効率化により「物流2024年問題」などに対応できる

働き方改革関連法によるトラックドライバーの時間外労働時間の上限規制により生じる諸問題「物流2024年問題」への対応が求められており、物流業界においては、WMSに限らず、WCSやTMSなどの業務効率化を目的としたシステム導入が進んでいます。 WMSを導入することで、入出荷、ピッキング、検品といった各セクションの業務を効率化することで、結果的に配送効率を上げてトラックドライバーの残業時間の低減に寄与します。

ヒューマンエラーの削減による効率化

WMSはヒューマンエラーを削減することから、誤出荷、誤配送といったミスに起因する業務を減らし、物流業務全体の業務効率化に貢献します。また、ピッキング指示などの細かい動きも最短ルートを表示することができ、スタッフ育成の効率化にも繋がります。

属人化の解消や働き方改革につながる

属人化を解消し業務を標準化することで、一人ひとりの生産性向上にもつながります。業務効率化によって繁忙期の残業などを抑えることができれば、働き方改革にも寄与するため、経営的にもメリットがあります。

倉庫内の見える化によるリスク管理

倉庫内全体の見える化による管理や業務改善を実現しながら、リスク管理も可能になります。未然にリスクを回避できる見込みがあります。

人件費削減や売上増加につながる

これまで人手によって行われてきた業務が自動化され、短い時間かつ少ない人員で回せるようになることで、人件費の削減につながります。それだけでなく、物流量が増え続ける昨今、業務効率化によって生産性を上げれば、同じ人数でより多くの荷物が対応できるようになり、売上増加にも繋がります。

まとめ

WMSは、倉庫内の物流業務を効率化するのに役立ちます。さらに企業経営に関わるさまざまなメリットにもつながるでしょう。

WMSの導入をお考えの方は、ぜひ「COOOLa」をご検討ください。

COOOLaは、物流・倉庫業務の生産性を追求したシステムであり、倉庫業務を行うさまざまな企業様の課題や悩みを解決します。お困りの際には、ぜひお気軽にご相談ください。

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