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セット品とは?
出荷ミスが起きる原因と改善方法をお伝えします

2023.11.09

倉庫業務・管理

商品を出荷する際、商品価値を高めるために、主に物流センターや倉庫などで「流通加工」と呼ばれる加工を施してから出荷することがあります。「流通加工」の例として、下記のようなものが挙げられます。

  • ギフト用に複数の商品をまとめてから出荷する
  • 部品パーツを組み立ててから出荷する
  • 商品を裁断・成形してから出荷する
  • サンプルや特典を同梱して出荷する

 

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今回は、流通加工の中でも特に多い「セット品の出荷」について、お中元やお歳暮でよくみる調味料を詰め合わせた「ギフトセット」を例にとり、出荷ミスの原因や、改善方法として倉庫管理システム(WMS)がどのような役割を果たしているかを見ていきます。

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セット品とは

セット品とは流通加工の一つで、複数の商品(構成品)を組み合わせて一つの商品とするものです。身近なセット品としては、同じ商品のサイズ・色・味が違うものを組み合わせたり、違う商品を「父の日」や「クリスマス」「お歳暮」のようなシーンに合わせて組み合わせたものがあります。セット品として販売することで、シーンにあった包装や、購入の手間がはぶける、一つひとつ購入するより価格を抑えることができる、などのメリットがあります。

セット品の出荷とは

「セット品の出荷」とは、商品同士を組み合わせて出荷することをいいます。
調味料の詰め合わせ「ギフトセット」の例でいうと、構成品である調味料(醤油・お酢・ごま油・塩 など)をギフト用の箱に納めてから出荷します。

倉庫管理でのセット品の扱いについて

倉庫では普段、構成品である調味料(醤油・お酢・ごま油・塩 など)は単体の在庫として管理しており、「ギフトセット」の注文が来た際に、構成品をそれぞれピッキングし、組み合わせて箱詰めして出荷します。

そのため、「ギフトセット」の出荷指示が来た際に、ピッキング担当者は「どの構成品」を「数量いくつ」で組み合わせて出荷するのかを、覚えておかないといけません。さらに、そもそもセット品なのかどうか、という判断も必要になります。
結果として、ピッキング担当者が色々と考えて作業することで、負担が大きくなり、出荷ミスを生み出す要因ともなってしまいます。

セット品の出荷ミスの原因と改善方法

セット品の出荷作業において、出荷ミスが起こる原因は3つが考えられます。
1つ目は、出荷指示の間違いが原因としてあげられます。注文情報の数量や、商品の間違いや、注文情報の変更があった際に、修正ができていない等が原因として考えられます。
2つ目は、ピッキングミスによる出荷ミスがあげられます。商品の取り間違い、数量間違い、そそしてセット品の内容の間違い等が考えられます。特にイレギュラー対応時に発生しやすい出荷ミスとなります。
3つ目に発送作業時の出荷ミスがあげられます。発送伝票や、納品書の入れ間違い、見間違いにより発生する可能性があります。

改善方法としては、まずは確認作業の徹底があげられます。チェック回数や、複数人でのチェックなど、人の手を増やして改善する方法です。また作業スペースや、ロケーションの整理整頓や、商品の在庫管理がしやすい作業環境の整備もあります。そして、一番の改善方法はシステム導入になります。出荷作業においては、どうしてもヒューマンエラーが一番の原因となりますので、人の手作業をなるべく少なくしていくことが重要となります。

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倉庫管理システム(WMS)の役割

倉庫管理システム(WMS)では、このようなセット品についても便利な機能が搭載されています。

「セット品」と、それを構成する「構成品の組み合わせ」+「構成する数量」をシステム管理することで、出荷指示に対して自動的に構成品を展開させる仕組みです。この仕組みによって「ギフトセット」という出荷指示が来た際に、ピッキングリストには「ギフトセット」を構成する商品と数量が自動的に表記されます。
その結果、ピッキング担当者はセット品を意識することなく、ピッキングリストの表記通りに作業ができるので、出荷ミスも起こりません。

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COOOLaで出来ること

(1)セット品

上記で例に挙げた、調味料の詰め合わせ「ギフトセット」のパターンです。組み立てることで完成する商品は、在庫として管理されません。在庫引当、ピッキング時は構成品が指定されます。

(2)加工品

(1)とは異なり、組み立てることで完成する商品を在庫として管理します。
あらかじめセットを組んでおくことで引き当て、ピッキング時は完成品が指定されます。
完成品はCOOOLaの「加工業務」という機能で、組み立てることができます。
この組み立ての際に、完成品の在庫が計上され、構成品の在庫が引き落とされます。

また、「解体」という機能もあるため、一度「加工業務」で作られた完成品を元の構成品に戻すことも可能です。出荷頻度の高い組み合わせや、お中元・お歳暮のような一時的に出荷が増える組み合わせをあらかじめ準備しておくことで、出荷作業の効率化が図れます。

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